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年頭所感『挫折と誓い』
今年こそは景気も回復し、すばらしい感動的な出来事が起こりますようにと、日本中の人々が願いをかけ元旦を迎えて、もう何年目になりましょうか。ところが景気の回復はおろか、更に悪化傾向が明確になり、失業率は5%台にもなろうとしています。おまけに陰惨な事件、事故が次々に起こり、テロという名の戦争状態をも引き起こしてしまった昨年でした。
来る年、来る年の元旦、人は、現在の状況よりも良い方向を選びたい、更に幸せをこの手に掴み取ろうと努力することを誓います。いや、中には努力もせずに神様、仏様に祈り、願うだけの人々も沢山いるのやもしれませんが・・・。ともあれ人は、現状を打破し、新たなる目標をもって精進することを誓うのが、元旦の習慣であり、一つのケジメであるように思います。
日蓮聖人が、南無妙法蓮華経とお題目を初めてお唱えになられた時はただ一人。それが二人になり三人になって日本国中が、お題目を唱えるようになる。そうならなけれぱ、おのおの個人の幸せは訪れて来ないとまで云われています。とすると、今日の経済回復も日本のことだけを考えていたのでは到底回復出来ないのかもしれません。世界中が復興しなければ、日本の経済復興もあり得ないことなのかもしれないのです。一向に復調の兆しが見えぬ時代の年の始めであっても努めて精進するという誓いを立てること、そして世界全体が、幸せになるように祈り、努力していくことが、とても大切なこととなってくるように思います。
本年は立教開宗七五〇年の御正当です。日蓮聖人がお題目をお唱えになられてから今日まで、我々日蓮門下、信徒は、釈尊の御魂であるお題目を弘める努力をしつつも七五〇年の間、怠惰に陥ってしまったのではないのでしょうか。それは回復しそうでしない日本経済と符合しているように思われるのです。しかしそんな思いに挫けることなく、今一度気持ちを奮い起こし、新たなる誓いを立てて行かなければならない年。それが、立教開宗七五〇年目に当たる平成十四年、今年であって、大いなる転換期なのでありましょう。
勝岳会の一年
・六月 勝岳会物故者法要「報恩感謝の祈りを込めて」
平成十三年度の勝岳会物故者追善法要が、勝光寺・龍嶽院住職導師のもと、林・内山両勝光寺山務上人出仕を得て、今年も厳粛に執り行われました。
御宝前には、平成十二年六月から平成十三年五月までに逝くなられた会員の大塔婆が建てられ、法華経、お題目の声が聞こえる中、勝岳会役員の方々をはじめ亡き会員のご親族の皆様が報恩感謝を込めて焼香されていました。
長年の御法功に対し深く感謝申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
・八月 川施餓鬼大法要「環境にやさしい紙塔婆」
今年も八月十八日、お盆を締めくくる川施餓鬼法要が琵琶湖湖上において執り行われました。
本年は土曜日ということもあり、ここ数年になく大人二十七名、小人二名の参加者を得ました。今年は従来とは一回り小さい船ではあったものの、何とも云えぬ雰囲気の落ち着いた作りの船であったこと、また、好天に恵まれ、大変に波も穏やかな日であったことなども幸いし、存分にお経を読ませていただくことが出来た、大変に満足した法要となりました。
更に本年から、琵琶湖に流す紙塔婆を環境に配慮して水溶性にしました。また、お盆の仏壇用小塔婆も水溶性に切り替え、琵琶湖でも供養をさせていただく様にしました。環境問題が大きく取り沙汰されている現代にあって、川施餓鬼が環境を汚染するのではということが永年の気になる課題でした。
塔婆を流すことを取りやめてしまうのは簡単なことではあるのですが、仏教的な供養という主旨を考えた時に何とか時代に対応しながら川施餓鬼の主旨を残したいと、思っておりました。今年一つのご縁から、今までの課題が大きくクリアー出来たということは、大変嬉しい事でした。
何れにいたしましても、自分の御先祖様だけではなしに、自分たちに関係する有縁の仏様に、自分が出来る範囲で、供養させていただけることは大変幸せなことであろうと思っております。
・十一月 御会式バザー出店
「纏も新調、いよいよ盛り上がる万灯行列」
去る十一月十一日(日)勝光寺・龍嶽院合同の御会式法要が、勝光寺本堂にて執り行われました。
当日午前十時より各家先祖の報恩法要が奉行され、檀信徒の皆様と一心にお題目をお唱えして、一年の御恩に感謝申し上げました。
引き続き、万灯練り行列が行われました。昨年は、勝光寺西門(櫛笥通り)より大門(南正面門)までの三十分程度の行列練り供養でしたが、本年は近隣の長国寺様まで足を延ばし、その門前で奉納纏を振らせていただきました。よって、一時間程の行程になりました。しかも、その行列に使用する纏も本年、勝岳会より助成をいただいて新調することができ、子供園児用の纏もできました。万灯の担ぎ手も本年は若手が担い、お囃子の方も保育園の先生に例年のように出ていただき、檀信徒の方々も一人二人とやや人数も増え、曲目も二曲を持参しての万灯行列でありました。押しかけ奉納にもかかわらず、長国寺様には、御住職自らが門前でお迎え下さるという幸いにあずかることが出来ました。来年に向かって更に一人でも二人でもこの輪に御参加いただき、広げていきたいものであると思っております。
午後からは杉山上人、角道上人、福澤上人、高桑上人(東京)、林上人、内山上人の御出仕を得て盛大に御会式法要が営まれました。いつもながら、年間行事の最後の法要だけに一年の締めくくりを感じさせる厳粛な法要でした。
また、今回もバザーを出店させていただきました。昨年同様、保育園バザーと同時開催させていただきました。老いも若きも入り混じって大変盛況であり、檀信徒の皆様より頂戴いたしました品々もよく売れておりました。いずれ、収益金は報告させていただき、勝岳会として有効に使わせていただきます。
・十二月お身拭い大掃除
「一年の垢、きれいさっぱり・・・」
去る十二月二十二日午後一時より、お身ぬぐい、すす払い、大掃除をさせていただきました。当日は御宝前に一読をさせていただいた後、倉橋総代(仏具店)様の指導指揮のもと総代様、役員の方々、山務員の両上人にて、御宝前須弥壇の仏様を一体一体おろし、一年のホコリをぬぐって参りました。また、役員の女性の方々は主に、境内の枯葉をきれいに掃き取り掃除をして下さいました。年に一度しかさせていただけないことではありますが、一年の感謝を込めて、一生懸命にお手伝いいただいたこと、心からお礼申し上げます。
ささやかではありますが、大掃除が終わりました後、参加お手伝い下さった方々と忘年会をさせていただき、冷えた体を神酒で温めていただきました。
勝光寺・龍嶽院・長徳寺
■平成13年 年間行事報告■
1月1日
長徳寺大黒様甲子大祭
1月14日
大黒尊天福寿祭
2月24日
大国祷会並各家諸願祈念法要 御火焚き祭
3月2日
長徳寺大黒様甲子大祭
3月18日
龍嶽院 春季彼岸会法要
3月20日
勝光寺 春季彼岸会法要
4月6日〜7日
第三回 法華経千部読誦会
4月8日
花祭り・鬼子母神千団子法要
5月1日
長徳寺大黒様甲子大祭
5月13日
稱観世音菩薩御開帳 並春季水子供養大祭
5月19日
石川県高浜大黒祭
6月8日〜10日
立教開宗750年慶讚 清澄寺団参
6月24日
勝岳会物故者追善法要
6月30日
長徳寺大黒様甲子大祭
7月22日〜24日
土用行朝参り 唱題行
(24日)
能勢妙見山参拝
7月25日
土用の丑キュウリ封じ焙烙灸
8月1日〜15日
お盆棚経
8月5日
勝光寺 孟蘭盆会法要
8月9日
龍嶽院 孟蘭盆会法要
8月16日
送り火法要(龍嶽院にて)
8月18日
川施餓鬼大法要
8月24日
長徳寺地蔵盆
8月29日
長徳寺大黒様甲子大祭
9月23日
勝光寺 秋季彼岸会法要
9月24日
龍嶽院 秋季彼岸会法要
10月21日
七面大明神大祭 秋季水子供養大祭
10月28日
長徳寺大黒様甲子大祭
11月11日
勝光寺・龍嶽院合同 日蓮大聖人御報恩会式 万灯行列・バザー
11月23日
立教開宗750年 慶讚日蓮宗京都大会(京都会館第二ホール)
12月2日
龍嶽院立教開宗750年 慶讚並改修落慶音楽法要
12月22日
御身拭い・大掃除
12月17日
長徳寺大黒様甲子大祭
その他
毎月1日・13日
信行会 午後7時〜 龍嶽院
毎月16日
写経会 午後1時半〜 勝光寺
六月 立教開宗七百五十年千葉清澄寺団参
「心新たに誓いを立てる」
去る平成十三年六月八日から十日までの二泊三日にて干葉県清澄寺への団参を行いました。
この団参は立教開宗七五〇年を慶讃する為に企画されたものであり、参加者は二十三名と少ないながらも大変に有意義な団参でした。
今回の団参のメインは、何といっても清澄寺にあります。参加者は、清澄寺に到着するや、研修会館にて写経を行い、その後に執り行われる七五〇年慶讚法要にそなえました。この法要は、日蓮宗管長より委嘱状をいただき、団参菩提寺の住職が導師を勤めるものであります。まさしく清澄寺の猊座に座らせていただき、慶讚法要を勤めるという法悦きわまりない法要です。
法要開始と同時にお題目を唱えつつ、本堂に入堂。すぐさま御宝前において清澄寺別当猊下より日蓮宗管長の委嘱状を授与され、林・内山両上人、清澄寺山務員池内上人を式衆に導師を勤めさせていただきました。法要自体は、方便品第二、自我偈を参詣の檀信徒と共に唱える、ごく簡単な法要でしたが、日蓮聖人のお題目始唱の地にはせ参じ、日蓮聖人がお題目を始唱された当時と時を同じくする思いが身にせまり、まるで始唱されたお題目につき随い同唱している様子や思いは、自分をして、法悦この上ないものであって、涙が溢れんばかりの感動でした。
ついつい時間を忘れ悦びに浸っている間に、予定の時間をオーバーしてしまったのですが、その後、誕生寺、鏡忍寺と日蓮聖人の御霊跡寺院を参拝し、一路湯河原温泉へ。その夜は大いに懇親を深めた宴となりました。
世界中で初めてお題目が唱えられて以来、明年で七五〇年、その場所である千葉県清澄寺に直参し心新たに、お題目を弘めることに精進し、世界の平和と繁栄を祈る、その誓いを立てることが出来た大変有意義な団参であったと思います。
立教開宗七五〇年慶讃
日蓮宗京都大会報告
去る十一月二十三日、岡崎京都会館第二ホールにおいて立教開宗七五〇年慶讃日蓮宗京都大会が、約一千名の参加者を得て午後一時より盛大に行われ、勝岳会会員の方々十四名に代表として参加していただきました。この式典は、京都府管内の寺院182ケ寺の僧侶教師と、その各寺院檀信徒の総力を結集したものでした。
この大会は、日蓮聖人の立教開宗・お題目始唱の意義をいかに檀信徒にわかりやすく理解していただけるかをコンセプトに行われたものです。第一部では『立教開宗七五〇年の意義』と題して布教師会長の三木随法上人の講演で始まり、第二部では京都一部の檀信徒協議会の協力を得て、全くの素人の方々による日蓮聖人劇『そして、旭が森から・・・』が演じられ、そこで理解を深めていただきながら、第三部の七五〇慶讃法要を奉行し、僧俗共に未来への誓願を立てていくことを目的とした、一貫性ある大変充実したものでした。
私も第三部の法要と、第二部の聖人劇の脚本・演出に少しばかり携わることが出来ました。長い準備期間の中で練習を重ね、当日を迎えたことの喜びと感激に涙したこと、そこで自分自身学んだことを胸に、来年の御正当の日以降もこの気持ちを持ち続け、少しでも多くの方々に、お題目を唱える幸せを味わっていただく様に今度も精進していきたいと強く思いました。
龍嶽院立教開宗七五〇年
慶讚並改修落慶音楽法要報告
年の瀬もせまった十二月二日(日)天気予報での雨模様とはうって変わり、さわやかな晴天に恵まれて、龍嶽院の立教開宗七五〇年慶讚法要並びに一部改修工事報告の為の落慶音楽法要が執り行われました。
当日、近隣の御寺院様初め、二十名、檀信徒三十名程が、御参加いただき、こじんまりとした中にも厳粛にかつ、荘厳な法要は、龍嶽院の檀信徒をして未曾有の式典と写った様であり、驚嘆と喜びが入り混じったものとなりました。
式典は、午前十一時より日蓮宗専任布教師の原素直上人に『立教開宗とは』という演題で御法話をいただき、午前十一時半過ぎ、慶讃落慶音楽法要、そして、錦心流薩摩琵琶奏者、木下皇水師による『日蓮聖人龍ノロ御法難』の演奏が行われました。
檀信徒の御協力を得て、七五〇年立教開宗から始まるお題目布教伝道の拠点改修がつつがなく済んだことに感謝すると同時に、少ない人数ながらもこの様に立派な法要式典が執り行えたことに新ためて感謝いたします。また、今後も少ない人数の中から、二陣三陣続いていただいて、一人でも二人でもお題目を唱えて下さる方々が増え、堂内があふれんぱかりの声になる様、努力していきたいと思っております。檀信徒の皆様も共々にその先人としてお手伝いをいただきたく重ねてお願いいたします。
平成十四年 勝岳会行事案内【年中行事予定】
六月
物故者追善法要 於 勝光寺
八月
川施餓鬼大法要 於 琵琶湖
十一月
日蓮聖人御報恩 御会式・バザー 於 勝光寺・たちばな保育園
十二月
お身拭い・大掃除 於 勝光寺・龍嶽院
毎月十六日午後一時半より 写経会 於 勝光寺
◎年中行事案内
1月
大黒尊天福寿大祭
◎園部の長徳寺には大黒様を勧請してあります。市内からは少し離れますが、また一度お参り下さい。甲子大祭の日は、朝九時より午後四時半まで受付をしております。
勝光寺
電話.075-812-3295
FAX.075-812-3252
龍嶽院
電話.075-771-6889
園部大黒天
長徳寺
電話.0771-63-5885
2月
荒行僧による特別祈祷会
25日
長徳寺大黒様初甲子大祭
3月
春季彼岸会法要
4月
花祭り
鬼子母神千団子法要
法華経千部読誦会
勝光寺立教開宗750年慶讚法要
26日
長徳寺大黒様甲子大祭
5月
稱観世音菩薩御開帳
並 春季水子供養大祭
6月
勝岳物故者追善法要
25日
長徳寺大黒様甲子大祭
7月
土用の丑 特別祈祷会
土用行朝参りお題目修行
8月
盂蘭盆会法要
各家お盆棚経
送り火法要
川施餓鬼大法要
24日
長徳寺大黒様甲子大祭
9月
秋季彼岸会法要
10月
七面様大祭 並
秋季水子供養大祭
23日
長徳寺大黒様甲子大祭
11月
日蓮聖人御報恩御会式
並万灯練供養 並バザー
12月
お身拭い・大掃除
長徳寺大黒様おさめ甲子大祭
本年大注目のお知らせ
◎立教開宗750年御正当を記念して、勝光寺に<ホームページ>開設!乞う御期待!
<ホームページ内容>
・
住職の一言、山務員の一言、寺の縁起、年間(月間)行事案内・報告、掲示板(日常の仏事から教学まで何でもありの座談会)、リンク集
※開設出来次第お知らせします。一度アクセスしてみては?
◎平成十四年四月に日蓮聖人立教開宗750年慶讚として三日連続の法要決定!
五日
法華経千部読誦会(巻第一〜巻第四)並 花祭・釈尊降誕会 厳修
六日
法華経千部読誦会(巻第五〜巻第八)並 鬼子母神千団子法要 厳修
七日
勝光寺立教開宗750年慶讚 並 改修落慶音楽法要 厳修
◎新寺院管理システムを導入!
※
本年より新しい寺院管理ソフトを導入いたしました。これにより、瞬時に戒名が各家別に引きだせることが可能となります。順次檀信徒各家の過去帳を記録していきます。皆様の御先祖様の没年月日、続柄、俗名などわからない事をお聞きすることもあると思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。
【計画進行中】
◎永代供養塔建立計画が進行中であります。
現代は少子・高年齢化が進み、核家族が当たり前の世の中。そんな時代に、○○家の墓を建てても後をみるものもなく、どの様にしたらよいのか、自分の入るところがわからない寂しい時代なのかもしれません。こんな時代だからこそ、菩提寺が管理する永代供養塔が、切望されるのかもしれません。
(右写真:完成予想図)
ただ今、鋭意計画中であり、着工の前には檀信徒の皆様にお知らせ致します
●会費振込口座のご案内
日頃より、会費を納められる際には来寺されたり郵送されたりと、お手数をお掛けしております。振り替え口座を開設しておりますので、是非ご利用下さいます様、ご案内申し上げます。
宗教法人 勝光寺 振替 00920-7-140010
宗教法人 龍嶽院 振替 00990-4-140009
ご利用の際には同封の振込用紙をご利用下さい。尚、手数料70円が必要となります。
《編集後記》
○
合掌 去年でようやく二廻り目の年男であった私ですが、檀信徒の方々との心の距離を少し縮められたと、多少の手応えと大きな喜びを感じることのできた一年でした。今年はもっともっと皆様と一緒に泣いたり笑ったりと苦楽を共に分かち合い、心の精進をさせていただきたいと思います。普く有縁無縁の方々にお題目の功徳が届きますよう心からお祈りを申し上げます。南無妙法蓮華経
皆様、本年もどうぞ宣しくお願い致します。
再合掌 内山智伸
○
発行所 勝岳会(勝光寺内)
○
発行者 藤田尚哉
○
編集者 林浄伸、内山智伸、西村すなお
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